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料金を払ってもらえない。信用取引のリスクと対策

携帯電話や電気代をはじめ、使った分に対して後から請求が来る取引は個人の取引でもたくさんあり、当たり前に行われています。

身近な取引形態ではありますが、売り手にとってはリスクの高い取引になります。
信用取引の特性やリスクについて整理していきましょう。

信用取引とは

信用取引とは、取引の際に商品や役務の提供が完了してから請求、入金となる料金後払いとなる契約形態のことです。

契約の原則は、商品やサービスの提供と対価の支払いは同時履行されるべきであり、民法上、同時履行の抗弁権というという権利もあります。

しかしながら、現実にはサービスの提供が終わってから請求するのが一般的になっている業界も多く、なかなか対策しにくいのが現実です。

信用取引のリスク

当たり前のように行われていますが、信用取引には以下のようなリスクが存在します。

回収不能となるリスク

お金を貰う前に商品やサービスを提供することとなりますので、代金を回収できなくなる可能性があります。相手の財務状況の悪化や、トラブルになり支払って貰えないなど、理由は色々あります。

仕入れ代金リスク

お客さんから代金回収が出来なかったとしても、仕入れ先には代金を払わなければいけません。会社にとっては大きなダメージになります。

納税のリスク

税務上は原則としてお金を受け取った時ではなく、商品を引き渡したりサービスの提供が完了した時点で売上を認識します。
売上を計上してしまうと、お金の回収がどうであれ納税義務が発生します。

最終的には、貸し倒れ損失として費用計上をすることになりますが、税務上簡単には認められない為、回収が出来ない、仕入れや外注費用が出て、税金まで払うという三重苦の状態になります。

回収コストのリスク

支払いが滞ると回収にかかる事務コストが発生します。催促の書類作成や郵送等の費用、回収に出向く交通費や人件費など様々です。

金額が大きくなると、仕方ないでは済まなくなることも多くあります。その際は法的措置として裁判を起こして強制執行をして回収するという手段も必要になります。
訴訟を抱えると弁護士費用の他多くの時間も取られてしまう為大変な思いをすることになってしまいます。

払ってくれない人なんているの?

様々理由はありますが、回収できない売掛金のある会社はかなりの確率で存在しています。

取り立てる方法

話し合いによる解決

話し合いによる解決で支払ってもらえるのが1番です。早い段階での話し合いをするようにしましょう。

裁判による差し押さえ

裁判により支払い命令を出してもらうことで、差し押さえが可能になります。
差し押さえには、銀行口座や売掛金の差し押さえなどがあります。

60万円未満の回収については、原則審議が1回で决審する小額訴訟という制度があります。

悪いのは誰?

倫理的に対価を払わないのが一番悪いのは言うまでもありません。

しかし資本主義の世界では払ってくれないような相手に後払いで売った奴が悪い。というのが正しいと言えます。

株式会社など一定の形態を満たす組織においては、株主が出資した金額を責任の限度とする有限責任が認められています。

当然、契約に基づく権利と支払い義務はあるので、裁判を通じて差し押さえなどの手段は取れますが、潰れてしまった会社に対しては何もできないのが現実です。

また、無限責任となる個人やその他団体でも、相手に支払える資力があり、その財産を特定しなければ回収はできないのも現実としてあります。

誰が悪いと言ったところで、最終的には売った側が責任を取ることになります。

とはいえ泣き寝入りは嫌だ

契約する時点で相手に支払う意思はなく、騙し取るつもりで契約をした。というような事実を立証できれは詐欺罪に問うことができます。
仮に立証できて量刑が確定したとしても回収が出来るかどうかは別問題です。
金額が大きい場合は裁判を経て差し押さえ等も考えられます。、

リスクを最低限にする為に

回収が滞った取引先から料金を回収することは、時間も手間もかかりますし、やった仕事に対して対価が払われないのは精神的にもあまり良くありませんり

回収不能になるリスクを最低限に食い止めることが最適解であると思います。

出来る限り前金で受け取る

特に取引実績がない相手に対して高額な取引をするような場合は、一定額を前金で貰う等の対策が必要ではないかと思います。
当初から回収懸念があるような場合は前金でないと引き受けないぐらいの対応も必要です。

売掛金管理をする

小さな会社に多い事例ですが、請求書を出した後の入金管理をしていない会社があります。
未払いの金額が大きくなって初めて気がつくと支払いが難しくなることがよくあります。

支払いが遅れたりしても、何も言われずサービス提供を続けてくれる会社があれば、支払いは後回しにされてしまいます。

決算書作成のタイミングで気づく会社も実際多いです。

早期のサービス提供の停止

毎月料金が発生する会社に多いですが。状況の改善が見込めなければ早めに契約を打ち切る決断が必要です。
ズルズルとサービス提供を続けることで未回収の売掛金が増加していきます。

まとめ

苦労して取った売上の代金が回収できないのは非常に精神的にも財務的にも大きな負担となります。
売掛金の日常的な管理や、支払いが遅れた際には速やかに連絡を取り催促を行うことが重要な予防策となります。
未回収は大きくなる前に対処をするよう注意ください。

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