経営理念とは


経営理念とは、経営者もしくは企業が表明するその企業の行動指針、企業の抽象的、理念的な目的、規範、理想、価値観などを意味します。
この組織は何のために存在するのかといった基本的な考え方を利害関係者に知らしめ、従業員に対して行動や判断の指針を与えるのが主な目的です。


従業員さんの立場では毎日意味もなく念仏を唱えて無意味なように思えますが、経営理念なんてあったの?というような組織と比較すると結構な差が出ます。
経営理念についてもいちど立ち止まって考えてみる必要があると思います。
経営ビジョンとは
次によく出てくるのか経営ビジョンです。
起業のトップマネジメントによって表明された自社の望ましい未来像がこれに当たります。
経営理念をもとに、少し具体化した未来像を描いたようなイメージでしょうか。


経営理念や経営ビジョンを設定したうえで、より具体的に、企業戦略、事業戦略、機能戦略に落とし込んでいくような流れになります。
明確な経営理念があることはもちろん大事ですが、経営理念や経営ビジョンを叶える為に経営レベルから現場レベルまで、それぞれで目標設定を行い、それに向かってPDCAを回し続けることで、継続的な成長ができる組織に育っていくと思います。
また、会社で働く従業員が、何か判断に迷うようなことがあった場合は、経営理念やビジョンに沿って判断ができるような環境になれば、良い状況で組織が形成されているのではないかと思います。
ドメインとは?


例えば、
映画の製作をドメインとした場合
良い映画を作るというのが目的になるでしょうか。
しかし、良い映画を追及していった場合、玄人にしかわからない面白さ(何回か見てやっと作者の意図が理解できるような深い表現など)を追及していった結果、ボリューム層である一般の人を置いけぼりにしてしまい、結果、権威ある賞は取れても売上には繋がらない。ということになるかもしれませんよね。
これに対して、ドメインの広げて設定し、
映画を通したエンターテイメントを提供すると広げた場合どうなるでしょうか。
キングコングがビルに登ったりして、コーラとポテトを片手に大笑いできるような、エンターテイメントとして捉えると、一般のお客さんにも受け入れられて売上が伸びると思いませんか?
ドメインは狭く考えすぎると、現在の事業領域をに縛られて新しい発想が出にくくなり、逆に広く捉えすぎると、あれもこれも手を出して、経営資源が分散してしまったり、無意味な競争に巻き込まれたりすることになります。
そう考えると、ドメインも意識をして、適切な事業範囲で事業を行っていくという考え方も必要なのかなって思いますよね。


経営理念や経営ビジョンはこれから会社が向かう先を示すものとして重要なものだと思います。作りっぱなしにしないで、経営理念をトップに経営ビジョン、企業戦略、事業戦略、機能戦略と、末端の現場にまで浸透するような目標や計画を立てて適切に運用することで、実現に近づいていくものだと思います。
そして、事業計画と連動させてPDCAを回し、修正・改善を続けることで安定した成長を手にすることが出来ると思います。


